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競輪では、先頭誘導員という競輪競走とは関係のない人が走っています。
それにはちゃんとした理由があるのです。
この記事では、「先頭誘導員」について元競輪選手のhomareが解説していきます。
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競輪の先頭誘導員について徹底解説!
先頭誘導員とは
競輪の先頭誘導員とは、レースのペースメーカーの役割をする係員の事です。
現在の競輪では必ず先頭誘導員がいます。
レースの途中まで先頭を走り、競走を一定の基準タイムにするのが、先頭誘導員の主な役割の1つです。
どのように基準タイムを管理しているのかと言うと、トランシーバーを使っています。
トランシーバーへ審判から指示があり、周回ごとに±1秒以内にする事を求められます。
また、先頭誘導員は競走の途中で退避するため、ユニフォームが違っているので、競輪初心者の方にも見分けやすいはずです。
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先頭誘導員の役割
先ほど、先頭誘導員はペースメーカーの役割をしていると言いましたが、もう1つ重要な役割があります。
それは「風よけ」です。
競輪は風との戦いでもあり、先頭を走る選手は風圧の関係で体力を激しく消耗します。
もし先頭誘導員がいなければ、先頭の選手1人だけが不利な状況でレースをしなければなりません。
しかし、先頭誘導員がいるおかげで途中まで選手全員が体力を温存でき、平等なレースが出来るわけです。
先頭誘導員の資格
先頭誘導員は競輪選手が担います。
競輪選手として登録された後、先頭誘導員の資格検定に合格すれば、先頭誘導員としての仕事がもらえます。
資格検定の合格基準は下記の2点です。
- 人格、技術ともに優秀であること
- 2000mの走行時間が2分55秒以内
走行タイムは競輪選手ならば誰でも出せるタイムなので、それほど難しいものではありません。
先頭誘導員の決め方
先頭誘導員は各競輪場のある地元選手から、あっせんの日程などを考慮して各地区本部が決定しています。
また、先頭誘導員の資格を持っている人に平等に仕事を与えられるように調整もしています。
先頭誘導員の手当(給料)
先頭誘導員の手当は1走ごとに貰えます。
1走で貰える手当の例をいくつか紹介しましょう。
- A級チャレンジレース予選3,000円
- A級1・2班戦決勝13,000円
- S級7車立決勝28,000円
上記のように、グレードが上がれば先頭誘導員の手当も上がります。
ちなみに、KEIRINグランプリの手当は200,000円です。
詳しくはKEIRIN.jp「競輪資料室」の賞金表をご覧になって下さい。
各所属地区によって1回の仕事で走れる回数は違うのですが、1日1〜2走で1開催通して仕事をする事が多いようです。
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まとめ
先頭誘導員の役割や、重要性などを元競輪選手の私が経験談なども含めて説明してきました。
まとめると、下記のようになります。
- 先頭誘導員はペースメーカー
- 先頭誘導員の役割は風よけ
- 資格がないと先頭誘導員はできない
- 各支部本部が先頭誘導員を決める
- 手当がある
先頭誘導員がいないと現在の競輪は成り立ちません。
過去のレースには、人気選手が先頭誘導員をして盛り上がることなどもありました。
是非、先頭誘導員にも注目してもっと競輪を楽しんで下さい。
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